数学のブログ

ベクトル空間 部分空間、和集合、包含関係、対偶、背理法

手を動かしてまなぶ 線形代数 (藤岡 敦(著)、裳華房)の第5章(ベクトル空間)、13(ベクトル空間)、チャレンジ問題、問13.6の解答を求めてみる。

W 1 W 2

かつ

W 2 W 1

ならば、 ある

x W 1 x W 2 y W 2 y W 1

が存在する。

これについて、

x , y W 1 W 2

である。

また、

x + y W 1 W 2

と仮定する。

x + y W 1

ならば、

- x W 1 ( x + y ) - x W 1 y W 1

となり 矛盾。

よって、

x + y W 1

同様に、

x + y W 2

よって、

x + y W 1 W 2

ゆえに、

W 1 W 2

はVの部分空間ではない。

対偶を考えれば、

W 1 W 2

が部分空間ならば、

W 1 W 2

または

W 2 W 1

である。

具体例。

V = 2 W 1 = { ( x , 0 ) 2 } W 2 = { ( 0 , x ) 2 }