数学のブログ

整数 剰余類と合同式 最小公倍数、倍数、約数

親切な代数学演習 新装2版―整数・群・環・体 (加藤 明史(著)、現代数学社)の第Ⅰ部(整数)、第3章(剰余類と合同式)の問11の解答を求めてみる。

[ m , n ] = l

とする。

a b ( m o d m ) a b ( m o d n )

ならば、

( m | a - b ) ( n | a - b )

よって、

l | a - b

ゆえに、

a - b 0 ( m o d l ) a b ( m o d l )

逆に、

a b ( m o d l )

ならば、

a - b 0 ( m o d l )

よって、

l | a - b

ゆえに、

m | a - b n | a - b

よって、

a - b 0 ( m o d m ) a - b 0 ( m o d n )

すなわち

a b ( m o d m ) a b ( m o d n )

(証明終)