数学のブログ

固有値と2次形式 2次形式・エルミート形式 実数、2次形式、正であるための必要十分条件、対称行列、行列式

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第18章(固有値と2次形式)、18.2(2次形式・エルミート形式)、問題9の解答を求めてみる。

問題の2次形式を与える対称行列。

A = [ 1 - 1 - 1 - 1 a - 1 - 1 - 1 b ]

行列式。

det A 1 = 1 det A 2 = det [ 1 - 1 - 1 a ] = a + 1 det A 3 = det [ 1 - 1 - 1 - 1 a - 1 - 1 - 1 b ] = ( a b - 1 - 1 ) - ( 1 + b + a ) = a b - a - b - 3 = ( a - 1 ) ( b - 1 ) - 4

よって、 問題の 2次形式が正であるための必要十分条件は

a > - 1 ( a - 1 ) ( b - 1 ) > 4