固有値と2次形式 2次形式・エルミート形式 凸開集合、実数値関数、準凸、凸集合、凸関数、準凹、凹集合、凹関数、必要純分条件、不等式
解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第18章(固有値と2次形式)、18.2(2次形式・エルミート形式)、問題13の解答を求めてみる。
a
fを準凸とする。
c を任意の実数とする。
の任意の元a、 bに対して、
よって、
ゆえに、
は凸集合である。
逆に任意の実数c に対して
が凸集合とする。
このとき、Uの任意の元a、b および
を満たす実数tに対して、
は凸集合で、
なので、
よって、
すなわち fはUにおいて準凸である。
準凹についても同様。
(証明終)
b
fが凸であるとする。
Uの任意の元a、bと
を満たす実数tに対して、
よって、fはUにおいて準凸である。
狭義に凸、準凸の場合は
を
として同様に考えればいい。
凸を凹 におきかえた場合は
をそれぞれ
におきかえて同様に考えればよい。
(証明終)