固有値と2次形式 2次形式・エルミート形式 エルミート行列、正規直交基底、対角行列、シルヴェスターの慣性の法則(Sylvester)、正の数、負の数、零の数、一定
解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第18章(固有値と2次形式)、18.2(2次形式・エルミート形式)、問題12の解答を求めてみる。
a
よって、
のとき、
また、
のとき、
ゆえに、
b
をAに関する直交基底とする。
このとき、 行列Rを
とすると、
各エルミート形式について、正の数、負の数、および0の個数を
とする。
また
とする。
で生成される
の部分空間をWとすると、 任でのWの元xに対して、
よって、
ゆえに、
となり、
同様に考え、
よって、
他も同様にして、
よって、 正の数、負の敏、0の個数は直交基底の取り方によらず一定である。
(証明終)