数学のブログ

逆写像定理と陰関数定理 陰関数定理 凸開集合、微分可能な実数値関数、偏導関数、勾配ベクトル、内積、単位ベクトル、定値関数

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第17章(逆写像定理と陰関数定理)、17.2(陰関数定理)、問題1の解答を求めてみる。

凸開集合Uの任意の元

x , x + t e 1 U

に対して、

t f ( x + t e 1 ) = g r a d f ( x + t e 1 ) · e 1 = D 1 f ( x + t e 1 )

仮をより、

D 1 f ( x + t e 1 ) = 0

よって、 tの関数

f ( x + t e 1 )

は定数である。

ゆえに、

f ( x + 0 e 1 ) = f ( x + t e 1 ) f ( x ) = f ( x + t e 1 )

以上により

f ( x )

x i ( i = 2 , , n )

のみに依存する。

(証明終)