数学のブログ

“場合の数”をかぞえる - 順列・組合せ 二項定理 二項定理の応用、二項係数の性質 両端と中央、大小

新装版 数学読本4 (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第15章(“場合の数”をかぞえる - 順列・組合せ)、15.3(二項定理)、二項定理の応用、二項係数の性質の問42の解答を求めてみる。

r を

0 r n - 1

を満たす整数とする。

( n r ) ( n r + 1 ) = n ! ( n - r ) ! r ! · ( n - ( r + 1 ) ) ! ( r + 1 ) ! n ! = r + 1 n - r ( r + 1 ) - ( n - r ) = 2 r + 1 - n

よって、

2 r + 1 - n > 0 r > n - 1 2

のとき

( n r ) > ( n r + 1 )
r < n - 1 2

のとき

( n r ) < ( n r + 1 )

よって、 二項係数

( n r ) ( r = 0 , , n )

は両端に近づくほど小さく、中央に近づくほど大きい。

(証明終)