整数 約数と倍数 除法の定理、整除の一意性、自然数の整列性
親切な代数学演習 新装2版―整数・群・環・体 (加藤 明史(著)、現代数学社)の第Ⅰ部(整数)、第1章(約数と倍数)の問21の解答を求めてみる。
の場合。
とおく。
このとき 自然数の整列性により、Sは最小元をもつ。
その最小元を
とする。
このとき、
また、
なので、
よって、
ゆえに、
とおけば、
よって、 整数q 、 r は存在する。
また、
とすると、
で、
と仮定すると、
となり矛盾。
の場合も同様にして矛盾。
よって、
このとき、
ゆえに商と剰余が一意的に定まる。
の場合。
て満たす
が一意的に定まる。
のとき、
(証明終)