整数 約数と倍数 平方数、連続する三つの正整数の積
親切な代数学演習 新装2版―整数・群・環・体 (加藤 明史(著)、現代数学社)の第Ⅰ部(整数)、第1章(約数と倍数)の問19の解答を求めてみる。
が平方数であると仮定する。
が成り立つので、
は平方数である。
すなわち、ある正の整数aが存在して、
このとき、
また、
が平方数なので
も平方数で ある。
よってある正の整数bが存在して、
ゆえに、
ここで、
は正の整数である。
しかし、 正の整数の平方の差が1になることはないので、これは矛盾。
よって、 連続する3つの正整数の積は平方数にはなりえない。
(証明終)