最小公倍数と最大公約数 - 整数の組に共通性を探す - 推移律、2つの整数の積と最小公倍数と最大公約数の積、等式
基礎から学ぶ整数論: RSA暗号入門 (長嶋 祐二(著)、福田 一帆(著)、コロナ社)の第2章(最小公倍数と最大公約数 - 整数の組に共通性を探す -)、章末問題の問4、5の解答を求めてみる。
4
ならばある整数
が存在して、
よって、
ゆえに
5
整数a、 bの最大公約数が g ならば、 互いに素なある整数
が存在して、
よって、
また、 lがa、 bの公倍数ならば、 ある整数
が存在して、
また、
より、
l は a、 b の最小公倍数なので、
よってある整数
が存在して、
ゆえに、
よって、 qは
の公約数である。
このことと、
から、
よって、
ゆえに、
である。
(証明終)