数学のブログ

整数 約数と倍数 整除、剰余、零、性質、反射率、反対称律、推移律

親切な代数学演習 新装2版―整数・群・環・体 (加藤 明史(著)、現代数学社)の第Ⅰ部(整数)、第1章(約数と倍数)の問1、2の解答を求めてみる。

1-1

15 = 3 · 5 3 | 15

よって記号の用い方は正しい。

1-2

4 = 12 · 0 + 4

正しくない。

1-3

0 = 7 · 0 7 | 0

正しい。

1-4

- 45 = 5 · ( - 9 ) 5 | - 45

正しい。

2-1

a 0 a = a · 1

よって

a 0 a | a

2-2

a | b b | a

ならば、ある整数

q 1 , q 2

が存在して、

b = a q 1 a = b q 2

なので、

a = a q 1 q 2

よって、

q 1 q 2 = 1

が成り立つ。

ゆえに

q 1 = q 2 = 1 a = b

または

q 1 = q 2 = - 1 a = - b

以上より、

a | b b | a a = ± b

が成り立つ。

2-3

a | b b | c

ならばある整数

q 1 , q 2

が存在して、

b = a q 1 c = b q 2 = a q 1 q 2

よって

a | c

(証明終)