数学のブログ

多変数の関数 陰関数 一般化、C^r級の関数、帰納法

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第14章(多変数の関数)、14.4(陰関数)、問題2の解答を求めてみる。

f が

C r

級ならば、

D 1 f D 1 f

C r - 1

級である。

よって、

g r - 1 ( x ) = u r - 1 ( x , g ( x ) ) v r - 1 ( x , g ( x ) )
u r - 1 , v r - 1

r - 1

次までの偏導関数の多項式で

v r - 1 ( x , g ( x ) )

D 2 f ( x , y )

の正の整数乗。

C r - 1

級の関数である。

ゆえに、

C r

級の関数である。

よって、 帰納法により、すべての2以上の整数r に糾して成り立つ。

(証明終)