多変数の関数 極値問題 周の長さが一定である三角形の面積が最大となる場合、正三角形、コンパクト、連続、臨界点
解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第14章(多変数の関数)、14.3(極値問題)、問題5の解答を求めてみる。
が最大となる場合を求めればいい。
臨界点を求める。
また、
と仮定すると、
となり矛盾。
yも同様にして考え、
の範囲でのfの値を考える。
これはコンパクトな集合で、fは連続なので、 最大点をもつ。
また、境界上では
で内部では
なので、 内部に最大点がある。
よって、最初に求めた臨界点は最大点である。
ゆえに、
のとき、すなわち 正三角形のとき面積は最大となる。
(証明終)
コード(Wolfram Language, Jupyter)
s = 3
3
Plot3D[s(s-x)(s-y)(x+y-s), {x, 0, s}, {y, 0, s},
PlotRange -> {0, s},
AxesLabel -> Automatic]