数学のブログ

連続写像の空間 ストーン・ワイエルシュトラスの定理、関数間、有界写像、連続写像、有界連続写像全体の集合、和とスカラー倍

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第13章(連続写像の空間)、13.2(ストーン・ワイエルシュトラスの定理)、問題1の解答を求めてみる。

任意の

f , g B ( X )

任意の

c

に対して、ある実数a、 b が存在して、

| f | a | g | b

なので、

| f + g | | f | + | g | a + b
| c f | | c | | f | | c | a

よって

f + g B ( X ) c f B ( X )

すなわち和とスカラー信も有界写像である。

ゆえに、 実数値有界写像全体の集合

B ( X )

は関数環である。

f , g C ( B ) f + g C ( B ) c , f C ( B ) c f C ( B )

よって連続写像全体の集合は関数環である。

上記より

f , g C B f + g C B c , f C B c f C B

よって、 有界連続写像は関数環である。

(証明終)