連続写像の空間 ストーン・ワイエルシュトラスの定理 複素平面上の単位円上の複素数全体の集合、コンパクト空間、複素係数の多項式全体の集合、関数環
解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第13章(連続写像の空間)、13.2(ストーン・ワイエルシュトラスの定理)、問題4の解答を求めてみる。
a
f、 gを問題の関数全体の集合の任意の元とし、
とおく。
Cを任意の複素数とする。
このとき、
のとき、
よって、 関数環である。
のときも同様。
任意の
に対して、
のとき 、
とおけば、 gは問題の関数全体の集合の元で
よって、Xの点を分離する。
また、
なのでXのどの点も零化しない。
(証明終)
b
とおく。
これは
の元である。
また、
よって、 gは問題の関数全体の集合の閉包の元ではない。
ゆえに、 問題の関数全体の集合の閉包は
と一致しない。
(証明終)