数学のブログ

連続写像の空間 ストーン・ワイエルシュトラスの定理 一様収束、閉区間、実連続関数、多項式の列、定積分、零

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第13章(連続写像の空間)、13.2(ストーン・ワイエルシュトラスの定理)、問題2の解答を求めてみる。

fは閉区間

[ 0 , 1 ]

で定義された実連続関数なので、ワイエルシュトラスの定理より、任意の正の実数

ε > 0

に対して、

P : [ 0 , 1 ] | f - P | < ε

を満たす多項式Pが存在する。

また、問題の仮定より、

0 1 f ( x ) P ( x ) = 0

このとき、

0 1 f ( x ) 2 dx
= 0 1 f ( x ) 2 dx - 0 1 f ( x ) P ( x ) dx
= 0 1 ( f ( x ) 2 - f ( x ) P ( x ) ) dx
= 0 1 f ( x ) ( f ( x ) - P ( x ) ) dx
0 1 | f ( x ) ( f ( x ) - P ( x ) ) | dx
= 0 1 | f ( x ) | | f ( x ) - P ( x ) | dx
ε 0 1 f ( x ) dx

よって、

0 1 f ( x ) 2 dx = 0

ゆえに、

0 1 f ( x ) dx = 0

(証明終)