合成微分律と勾配ベクトル 合成微分律 内積
続 解析入門 (原書第2版) (S.ラング(著)、松坂 和夫(翻訳)、片山 孝次(翻訳)、岩波書店)の第4章(合成微分律と勾配ベクトル)、1(合成微分律)の練習問題1の解答を求めてみる。
a
f、 gを問題の関数全体の集合の任意の元とし、
とおく。
Cを任意の複素数とする。
このとき、
のとき、
よって、 関数環である。
のときも同様。
任意の
に対して、
のとき 、
とおけば、 gは問題の関数全体の集合の元で
よって、Xの点を分離する。
また、
なのでXのどの点も零化しない。
(証明終)
b
とおく。
これは
の元である。
また、
よって、 gは問題の関数全体の集合の閉包の元ではない。
ゆえに、 問題の関数全体の集合の閉包は
と一致しない。
(証明終)
コード(Wolfram Language, Jupyter)
p = {1, -2};
a = {3, -4};
f[x_, y_] := 2 x Sin[y]
g[t_] := f[(p + t a)[[1]], (p + t a)[[2]]]
g'[t]
Simplify[%]
Grad[f[x, y], {x, y}]
v = p + t a
{2 Sin[v[[2]]], 2 v[[1]] Cos[v[[2]]]}
% . a
% == g'[t]
Plot3D[
f[x, y],
{x, -5, 5},
{y, -5, 5},
AxesLabel -> Automatic
]