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ベクトルの基本的性質 スカラー積 直線上の任意の点と原点との距離、最小値、垂線の長さ

ベクトル解析演習〈理工系の数学入門コース/演習 新装版〉 (戸田 盛和(著)、渡辺 慎介(著)、岩波書店)の第1章(ベクトルの基本的性質)、1-3(スカラー積)、問題6の解答を求めてみる。

直線のパラメーター方程式は

( x , y ) = ( 3 , 0 ) + t ( - 3 , 4 )

原点との距離。

x 2 + y 2 = ( 3 - 3 t ) 2 + ( 4 t ) 2 = 25 t 2 - 18 t + 9

最小となる場合を考える。

25 t 2 - 18 t + 9 = 25 ( t 2 - 18 25 t ) + 9 = 25 ( t - 9 25 ) 2 - 9 2 25 + 9

よって最小値は

- 9 2 25 + 9 = 3 5 - 9 + 25 = 3 5 · 16 = 3 · 4 5 = 12 5

問題5の結果と一致していることを確認できた。

コード(Wolfram Language, Jupyter)

v[t] := {3, 0} + t ({0, 4} - {3, 0})
Norm[v[t]]
Output
Plot[{Norm[v[t]], 12 / 5}, {t, -5, 5}]
Output
ParametricPlot[Evaluate[v[t]], {t, -5, 5}]
Output