数学のブログ

“離散的”な世界 数学的帰納法と数列 数列の帰納的定義 平面を分ける直線、分けられた個数、漸化式、等差数列

新装版 数学読本3 (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第13章(“離散的”な世界 - 数列)、13.2(数学的帰納法と数列)、数列の帰納的定義の問34の解答を求めてみる。

問題の 条件としたたすn本の直線によって平面が分けられる個数を

a n

とおく。

このとき、

a 1 = 2 a 2 = 4 a 3 = 7 a 4 = 11 a 5 = 16

漸化式。

a n + 1 = a n + n + 1

よって、 この階差数列 は

b n = a n + 1 - a n = n + 1

ゆえに、

n 2 a n = 2 + k = 1 n - 1 b k = 2 + k = 1 n - 1 k + ( n - 1 ) = n + 1 + n ( n - 1 ) 2 = n 2 + n + 2 2

また、

a 1 = 2 = 1 2 + 1 + 2 2

よって、 平面 上の n本の直線でどの2本も平行ではなく、また、どの3本も同一の点で交わらないものは、平面 を

n 2 + n + 2 2

個の部分に分ける。

コード(Wolfram Language, Jupyter)

Plot[
    Evaluate[Table[
        i / 3 x + 3 / i,
        {i, 1, 3}
    ]],
    {x, 0, 5}
]
Output