数学のブログ

距離空間の世界 実数全体の集合、2次元、濃度対等と同相、全単射な連続写像

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第12章(距離空間の世界)、12.3(連結性)、問題7の解答を求めてみる。

, 2

は濃度対等なので、 全単射

f : 2

が存在する。

f は連続写像であると仮定する。

a である実数として、

g a : g a ( x ) = f ( x , a )

という写像を考える

このとき、これは連続写像である。

また、これは単射である。

また、これは全射ではないので、

g a ( ) = f ( , a )

は 開区間である。

また、

U a g a ( ) = f ( , ) =

これは、実数全体の集合が連結ではないということになるが、実数全体の集合は連結なので矛盾。

よって、 f は連続写像ではない。

ゆえに、

, 2

は同相ではありえない。

(証明終)