距離空間の世界 実数全体の集合、真部分集合、同相、開区間、連結、連続写像、全単射
解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第12章(距離空間の世界)、12.3(連結性)、問題6の解答を求めてみる。
実数全体の集合は連結なので、実数全体の真部分集合が実数全体の集合と同相ならば、それは区間である。
は同相写像である。
ゆえに、 実数全体の集合は区間(a, b)と同相。
は同相写像である。
ゆえに、 実数全体の集合は区間
と同相。
は同相写像である。
ゆえに、 実数全体の集合は区間
と同相。
半開区間が実数全体の集合と同相かどうかについて。
が実数全体 の集合と同相と仮定する。
このとき、
を同相写像の1つとする。
も 連結なので、
g も同相写像であるが、
は連結ではない。
これは g が同相 写像であることと矛盾。
よって、
は実数全体の集合と同相ではない。
も同様にして考えれば、
も実数全体の集合と同相ではない。
よって、実数全体の集合と同相な真部分集合は、
の形の3種類の空間に限る。
証明で