数学のブログ

距離空間の世界 実数全体の集合、有理数全体の集合、部分集合、完全不連結、無理数

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫 (著)、岩波書店)の第12章(距離空間の世界)、12.3(連結性)、問題5の解答を求めてみる。

A を有理数を2個以上含む実数の部分集合とし、 a、 bをA の異なる2元とする。

また、 c を

a < c < b

を満たす無理数とする。

このとき、

C = ( - , c ) A D = A ( c , )

とおくと、

C D = ϕ , C D = A , a C , b D

で、 C、 D は開集合である。

よって、 A は連続ではない。

ゆえに、 有理数全体の集合は、実数全体の集合の地方集会をして、完全不連結である。

(証明終)